【前編】
日本にはまだこんな所が残っていた!岐阜の山奥で無農薬栽培される在来種のお茶畑。

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こんにちは、tomocoです。

 

 

 

みなさん、普段お茶を飲みますか?


「ペットボトルで飲んでるよ」という方も多いと思いますが、急須で入れた新茶を飲むと、心もホッとしませんか?

 

 

 

♪夏も近づく八十八夜~♬

 

 

 

幼い頃は意味など分かりませんでしたが、この唄を歌いながら手遊びをしていたことを思い出します。
八十八夜(5月1日ごろ)に摘み取られた新芽のお茶は、昔から最上級のお茶として珍重されていました。そんな日本のお茶摘みの伝統や風習が、今でも唄い継がれているのは、なんだか嬉しいですよね。

 

 

 

さて、そんな日本文化の代表格でもある【お茶】を摘みに、岐阜県の東、伊吹山のふもとにある旧春日村(かすがむら)に行ってきました!

 

 

 

 

 

 

 

 

日本にわずか数%!?の在来種とは?

 

お茶の歴史は古く、1200年ほど前に最澄が唐より持ち帰ったものが最初と言われています。このとき栽培されていた茶樹が、現在「在来種」と呼ばれ、全国でも数パーセントしか栽培されていない品種となっています。現在日本で栽培されているお茶の9割以上は、昭和のはじめに品種改良された【やぶきた】という品種。

 

 

 

そんな全国に数%しか栽培されていないという「在来種」も栽培しているのが、岐阜県揖斐郡揖斐川町春日(旧春日村)という山間の地域。

 

 

 

なぜ、この地域に「在来種」がまだ残っているのか。
それは、山間に開かれたお茶畑には、大きな重機を入れて改植することもままならず、茶樹の植え替えが困難だったため、【やぶきた】に改植した畑もありますが、結果的に今もなお古来からの「在来種」が残っているそうです。

 

 

 

さらに、この地域はほとんどが小規模な農家のため、多くが自分たち家族が飲む分程度ということで、農薬も化学肥料も使わずお茶を栽培しています。有機JASの認定をとっていませんから【無農薬】と大々的にうた謳うことはできませんが、春日の地域一体では農薬の使用はされていません。

 

 

 

お茶は摘んだら洗わずに蒸すので、無農薬のお茶が安心。

 

 

 

 

さて、そんな希少価値が高い上に、無農薬で育てた在来種のお茶を【天空の古来茶】としてブランド化しているお茶農家さんに、今回お茶摘みの取材に行ってきました!

 

 

 

 

 

 

 

「天空の古来茶」を摘みました!

 

岐阜市内から1時間弱。山間の中に春日の集落があります。

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今回、お茶摘み体験をさせていただいた傳六(でんろく)茶園さん。

 

 

 

ここから茶畑まで、細い山道を行くことになるので、車に分乗して出発します。
※今回の取材は、岐阜のMam825さんというお総菜屋さんが主催する体験会にご一緒させていただきました。

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林道に車をとめ、少し歩くとお茶畑が広がります!みなさん「うわぁ~~~!」と歓喜の声を上げていました。

 

 

 

この日は、雨が降ったりやんだり…と、いいお天気とは言えませんでしたが、そのため山には霧がかかり、幻想的な風景を見ることができたので、これはこれで「いい天気」と言えるのかもしれません。

 

 

 

さて、みなさん一人ずつ籠をもらい、早速茶摘み体験!!

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お茶の木が植わっているところは平坦なので、こんな小さな子でも問題なくお茶摘みができます。

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お茶は「新芽」を摘みます。右が新芽が出ていていい感じのお茶っ葉。左はもう成長しすぎてしまい、ダメなお茶っ葉です。※ちょっと写真がボケてしまい申し訳ありません・・。

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新芽だけを摘むのは、慣れないと結構時間がかかります。

 

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雨に濡れたお茶っ葉はとってもキレイでした。

 

 

 

 

 

 

さて、この茶畑、テレビなどで観たことのある茶畑とはなんだか様子が違うと思いませんか?

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そう、パッチワークのようになっています。

 

 

 

これが、在来種の証とも言えるのです。現在のお茶の品種の主体である【やぶきた】は、機械でも剪定しやすいようにきれいに並べて植えられていることが多いんだそうです。※但し、整列しているから【やぶきた】、整列してないから【在来種】と簡単に判断はできません。

 

 

 

昔から残っている在来種は整列しておらず、このようなパッチワーク型になっているのです。うぅ~~~ん、知りませんでした!!

 

 

 

 

 

 

 

求む!!若者!!

 

一番手前が、今回のお茶摘み体験をした畑。その向こう側が刈り取られた【やぶきた】、そしてその向こうにはボサボサの茶樹がありますが、これは【放置された茶畑】です。

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今、全国の畑では【耕作放棄地】が問題になっていますが、お茶農家さんも同様の問題を抱えています。お茶以外の農家の方と同様、高齢化により手入れされずこのような状態になっています。

 

 

 

お茶はお米と同様、小規模な農家はそれだけでは食べて行けず、ほとんどが【兼業農家】。それでも、子どもが跡を継いでくれているところは何とかやっているそうですが、後継ぎもない場合、このように畑は荒れてしまうのです。

 

 

 

 

 

 

「この茶畑はもって10年…」

 

今、畑を世話している人がいなくなったら、茶畑は廃れていってしまします。

 

 

 

無農薬で育てられた在来種のお茶は、大変希少価値が高いもの。若者のIターンやUターンで、お茶畑を守っていくことはできないのか?どこに問題があるのか?と少し考えてしまいました。

 

 

 

 

しかし、うれしい情報もありました。茶樹は、何年も放置していても、根っこの近くから刈り取ってしまえば、2~3年したらいい新芽が出てきてまた収穫ができるようになるそうです。なんとお茶の木の寿命は150~200年と言われているのですよ。

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さて、お茶摘み体験をした畑から、もう少し上に行くと、こんなすばらしい景色が広がっています。この地域を【岐阜のマチュピチュ】と呼び話題になったようで、GWには数百人の方が訪れるのだとか。

 

 

 

 

 

近年は観光で少しずつ知名度が上がってきたそうですが、お茶生産の復活とまでは行かないようです。先祖から引き継いだこの土地とお茶の生産を守りたいと思う一方で、そう簡単には行かない…と肩を落としている人も多いようです。

 

 

 

 

「放置していても再生する」と言われても、そんな畑がどんどん増えていくのは忍びないですよね。「ぜひ日本のお茶畑を再生させたい!」という意気込みのある方は、傳六茶園さんまでご連絡くださいね♪

 

 

 

 

さて、お茶摘みの後は【ほうじ茶づくり体験】【お茶づくり体験】をさせていただきました。

 

 

続きは後日アップする【後編】でお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

 

written by tomoco
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