郡上の町屋にある「古い」と「新しい」が一緒にある下駄やさん。
郡上旅その1【郡上木履】に行ってきました。

2016.7_gujyo1

こんにちは、tomocoです。

 

「近ごろ岐阜が熱いっ!」と複数の友人が言うのですが、確かに岐阜から「新しいこと」がポツポツと生まれている気がしています。

 

 

そんな中、古くから城下町として栄えている郡上八幡(ぐじょうはちまん)という町が、県外からも話題になっていることもあり、友人と1泊2日の旅に出てきました。複数回に分けて、私が見てきた郡上をレポートしますね。

 

 

 

 

 

 

 

第一回

 

「古い」と「新しい」が一緒にある下駄や

~郡上木履(ぐじょうもくり)~

 

 

岐阜の郡上と言えば「郡上おどり」が有名です。

 

2016.7_gujyo (149)

 

 

「郡上の八幡出てゆく時は、雨も降らぬに袖しぼる」 
の歌詞で知られる郡上おどりは400年にわたって城下町郡上八幡で歌い踊り続けられてきたもので、江戸時代に城主が士農工商の融和を図るために、藩内の 村々で踊られていた盆踊りを城下に集め、「盆の4日間は身分の隔てなく無礼講で踊るがよい。」と奨励したため年ごとに盛んになったものです。

参照:郡上八幡観光協会

 

 

2016.7_gujyo (139)

 

郡上おどりは日本3大盆踊りのうちの一つ。ほかの2つは秋田の「西馬音内の盆踊り」、徳島の「阿波踊り」。しかし、この2つと大きく違うのが「観光客も地元の人もみんな一緒に踊る盆踊り」ということ。

 

 

観光名所になっている盆踊りの多くは「見る」盆踊り。一方、郡上おどりは「参加する」盆踊り。浴衣を着ていなくても、見に来ただけのつもりでも、つい輪の中に入って踊りたくなってしまう不思議な魅力があります。

 

 

郡上おどりは7月中旬から9月上旬の週末など33夜行われるのですが、その中でもお盆の4日間は「徹夜おどり」と言われ、朝まで踊り明かすというから驚きです。

 

 

 

 

さて、この盆踊りに欠かせないのが下駄。郡上おどりは下駄の音が重要で、下駄をカランコロンと鳴らしながら踊ります。踊ってみると分かるのですが、かなり下駄を酷使します(笑)。

 

 

しかし、歴史もあり下駄の音にこだわっているにもかかわらず、つい最近まで、郡上産にこだわった下駄はなかったそうです。

 

 

そんな中、郡上の木材を使い、地元の産業であるスクリーン印刷や藍染めなどで作られた鼻緒を使うなど【メイドイン郡上】にこだわった下駄を作っているのが、今回訪れた郡上木履(ぐじょうもくり)さん。

 

2016.7_gujyo (150)

 

愛知県出身の諸橋さんが「森林資源の活用」「日本の下駄文化の発信」を目的に2014年に起ち上げたブランドです。

 

 

日本で一番下駄を消費する町でもあり、毎年下駄を履きつぶすという強者がいるにもかかわらず、郡上で作られた下駄がないことを知った諸橋さんは、岐阜の森林アカデミー在学中に郡上のヒノキを使った下駄の制作に取り組んだことがきっかけで、郡上木履というブランドを立ち上げました。

 

2

出典:郡上木履FBページ

 

 

 

現在、郡上八幡の城下町にある町屋を改装した店舗を構え、ご夫婦で下駄屋さんを切り盛りしていますが、私たちが伺ったときは、奥様が店番をしていました。お店奥の小上がりで作業をする姿を見ているだけで、なんだかワクワクします。

 

2016.7_gujyo (21)

 

下駄の鼻緒は、地元の藍染め(郡上本染)で作られたものや、郡上八幡発祥と言われるシルクスクリーン印刷で作られたもの。ポップな柄の鼻緒の下駄は、次回ご紹介するタカラギャラリーさんとのコラボ商品です。

2016.7_gujyo (6)

2016.7_gujyo (9)

2016.7_gujyo (7)

新旧入り混じった鼻緒の柄を見ているだけで、ワクワクが止まりません!

 

 

実は、私は以前郡上に来た時にここで下駄を購入しているため、今回は友人が購入するのにお付き合いでしたが、まだ履いていないにもかかわらず、鼻緒を替えたくなる衝動に駆られました。それくらい、素敵な鼻緒がよりどりみどりなのです。

 

 

 

また、手芸をする人の間で大人気のリバティ柄の鼻緒もありました!

2016.7_gujyo (11) 2016.7_gujyo (13) 2016.7_gujyo (14)

今までこんな柄の鼻緒は見たことありません。リバティ好きの人からしたら垂涎ものではないかと思いますが、花柄が特段好きでない私でも、なんだか欲しくなってくるから不思議です。

 

2016.7_gujyo (24)

郡上よりもさらに山奥の石徹白(いとしろ)で作られたこぎん刺しの鼻緒は1点ずつ手刺しで作られたもの。幾何学模様が、なんだか北欧柄のようで素敵ですね。

 

 

 

要望があれば、名前も入れてくれるそうです。

 

2016.7_gujyo (15) 2016.7_gujyo (16)

わが息子には幼いとき、ずっと下駄を履かせていましたが、こんなキュートな鼻緒の下駄があったら、間違いなくこちらを選んでいましたね!う~ん、悔しいっ!

 

 

 

 

さて最初に郡上おどりの下駄は「音」が重要とお話ししましたが、さらに重要なのが「耐久性」。踊りの強者たちが下駄を鳴らしても、簡単には壊れない下駄であること。そのために選んだのがヒノキだそうです。ヒノキは硬くて削れにくく、音がいいのが特徴だそうで、郡上おどりには、まさにうってつけなんですね。そして、こだわったのが切り出し方。

2016.7_gujyo (18)

削られる部分がもったいない!入子(互い違い)にしたら?と思うのですが、そうすると、耐久性や音に問題が出てくるそうで、この削り出し方にこだわっているようです。

 

 

 

さて、念入りに鼻緒を選んだら、下駄にすげてもらいます。

2016.7_gujyo (26) 2016.7_gujyo (28) 2016.7_gujyo (29) 2016.7_gujyo (30)   

この作業をすることで、木と鼻緒が一体になり下駄が出来上がります。自分のために、すげてもらっていると思うと、もうワクワクはピークになります。

 

 

 

 

この日の夜は郡上おどりに出かけ、地元の人たちと一緒に、ぎこちないながらも下駄を鳴らしながら踊ってきました。地元の人の中には、普段着に下駄を履いてきている人もいて、浴衣は着ずとも下駄は履くという様相で、やはり下駄は郡上おどりの命なのだと感じました。

1

出典:郡上木履FBページ

 

 

下駄は靴が日本に流通するようになるずっとずっと前から、日本人の生活になくてはならないものでした。しかし今では、下駄の専門店は町で見かけなくなり、下駄を普段履きにする人もほとんどいなくなりました。

 

 

しかし、カランコロンと耳に心地よい下駄の音は、私たち日本人の心の奥に染み付いた懐かしい音です。郡上木履さんのように、昔ながらの下駄と新しいデザインを併せ持った履物が、いまの私たちにはとても新鮮なものとして目に映ります。

 

 

 

「古い」「新しい」があるお店、郡上木履さんに、あなたも足を運んでみませんか?

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回は郡上おどり3種の神器の一つ「下駄」をご紹介しました。次回はもう一つの神器「手ぬぐい」をご紹介します!こちらは、なんと自分でオリジナルの手ぬぐいが作れるという、日本でも珍しいお店です♪

 

 

では、次回をお楽しみに!

 

 

 

 

郡上木履

岐阜県郡上市八幡町橋本町980-1-1

FBページ:https://www.facebook.com/gujomokuri/

 

 

 

そうそう、東京の中でも最先端の街「青山」は、郡上藩の江戸屋敷があった場所で、藩主の名は青山だったことから、現在も青山という地名が残っています。そのため、青山では今でも郡上おどりが開催されるんですよ。

 

 

 

written by tomoco
tomoco

 

 

 

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

保存

LEAVE A REPLY

*
* (公開されません)
*